議席の20%を女性に割り当て
サウジアラビアのアブドラ国王は11日、シューラと呼ばれる詰問評議会に初めて女性を任命した。シューラは議会の一種で、国政の助言機関である。150人の議員からなり、任期は4年で、全員が国王によって任命される勅選議員である。
今回、時期議員に任命された女性は30人。国王は、少なくとも議席の20%を女性に割り当てるよう規則を改正した。
30人の女性議員の中には、2人の王族が含まれている。1人はガン研究者でもあるChaula al-Kuraja王女で、もう1人は元国連次官のThuraja Obeid王女。
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by Retlaw Snellac女性議員のための専用座席と専用出入り口
議員は、大学教授や聖職者、元公務員、実業界などから構成されており、高等教育を受けた割合が高い。シューラ評議会は2006年以来、女性に関連する案件審議にあたっては、数回、女性を招へいしたことはあった。だが、議員として女性の参加はこれまで拒否されていた。
サウジでは結婚していない男女間での会話は禁止されている。それゆえに、国王は女性議員に対し「イスラム法(シャリア)に従った行動をとるように」「アバヤ(ベール)を着用するように」と警告したという。
原則的に女性と男性は完全に区別されており、それゆえに、シューラの建物は建て替えられ、女性議員は専用の座席スペースと専用の出入り口を準備された。
地方選で女性にも参政権
地方には地方詰問評議会が置かれており、議員の半数は政府による任命であるが、残りの半数は選挙で選ばれている。2005年に初めて実施された地方詰問評議会選挙では、女性は除外されていた。
女性の参政権は長く認められていなかったが、次回の地方詰問評議会選挙では、女性も投票でき、立候補もできるという。女性の権利向上に大きな弾みとなりそうだ。

シュピーゲル誌(Spiegel Online)
http://www.spiegel.de/politik/