シュタインブリュック氏のブログで秘密裏の献金か!?
ドイツでは今年秋に総選挙を控えている。与党・キリスト教民主同盟(CDU)を率いるアンゲラ・メルケル首相の3選を阻止するための対抗馬として指名された野党・社会民主党(SPD)のペア・シュタインブリュック(Peer Steinbrück)前財務相。
昨年11月に発覚した高額の副収入スキャンダル以来、人気は下降の一途をたどっているシュタインブリュック氏がまたまたやってくれた。
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by nrwspd今回、非難の的になっているのは、同氏が先週末に始めたオンラインポータルサイト「Peerblog.de」である。シュタインブリュック氏が有権者を動員するために、米大統領選を手本にしたものだ。
このウェブサイトに5人の実業家が数万ユーロの投資をしていたことが発覚した。投資家が匿名ということからも、秘密裏の献金だとの疑いがもたれている。
シュタインブリュック氏、一切の責任を否定
ドイツでは、1万ユーロ以上の政党への献金は、党の報告書の中で公開されなければならない。ただ、ブログへの支援者には、独立性が保持される限り、そのルールは適用されない。
連邦議会の職員は、現在、「Peerblog.de」の資金プロセスを監査している。もし、秘密資金疑惑が肯定されれば、何らかの制裁がくだされることとなるだろう。
物議をかもしているブログは、秘密資金疑惑が報じられた次の日にはサイバーアタックを理由に、オフラインになっている。当のシュタインブリュック氏は、国営テレビ局ARDに
「私はこのブログとは何の関係もない。」とブログに関する一切の責任を否定している。
ちなみにTwitterやFacebook上では、透明性への取り組みから、資金援助をしている会社や実業家の開示を要求している。

ツァイト誌(Zeit Online)
http://www.zeit.de/politik/ツァイト誌(Zeit Online)
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