米国大統領選から「日本」を透かしてみると
ライフネット生命保険株式会社は、2013年1月18日、「オバマ大統領に関する調査2013」の集計結果を公表しています。
調査は、2012年12月19日から12月22日の4日間、オバマ大統領の再選を知っていた全国の15歳から59歳の男女を対象に、モバイルリサーチ(携帯電話によるインターネットリサーチ)方式で実施し、有効回答数は、1,000名となりました。
調査結果によると、「オバマ大統領の支持率」は、92.2%(1期目は89.7%)と9割を超えました。また、「オバマ大統領にどのようなイメージを持っているのか」の問いには、「人柄が良い(27.8%)」、「演説が魅力的(26.9%)」、「アメリカの多様性の象徴である(26.8%)」、「リーダーシップがある(26.5%)」などの回答が上位となりました。
また、「オバマ大統領の1期目4年間で印象に残っていること」を複数回答形式で質問したところ、「イラク戦争終結(42.4%)」、「ノーベル平和賞受賞(38.6%)」が4割前後となり、以下、「医療保険制度改革法の成立(21.0%)」、「『核なき世界』の演説(20.5%)」が続いています。そして、「2期目のオバマ政権にどのようなことを期待するか」うかがってみると、最も多かったのは「日本経済への好影響(63.9%)」で、そのあとに「日米同盟の強化(49.3%)」、「核なき世界の実現(42.3%)」が続いています。
この調査では、アメリカ大統領選挙以外にも、「日本の選挙」に関する質問が設けられています。
直接「首相」を選びたい割合が76%超!
まず、「(アメリカのように)首相を国民の投票によって選ぶ方法を取り入れて欲しいか」の問いには、「ぜひ取り入れて欲しい(48.5%)」との回答が半数近くとなり、「やや取り入れて欲しい(27.9%)」との回答と合わせると、4人のうち3人が「首相公選制」を望んでいる結果になりました。
また、「首相の任期を定め、国民からの評価が良くても悪くても任期中は首相が変わらないことを取り入れて欲しいか」たずねたところ、「ぜひ取り入れて欲しい(16.6%)」、「やや取り入れて欲しい(25.5%)」となる一方、「あまり取り入れて欲しくない(14.4%)」、「全く取り入れて欲しいと思わない(7.5%)」となり、ダブルスコアで、「ある程度の期間については、一人の首相が政治に取り組んで欲しい」と思っている割合が多いようです。ただ、「どちらともいえない」との回答も36%あり、現状の政治家への不満も見受けられます。
最後に、「候補者が選挙期間中に自身のホームページやブログ、SNSに主張を書き込めるようにすることを取り入れて欲しいか」の問いには、全体で「ぜひ取り入れて欲しい(29.4%)」、「やや取り入れて欲しい(25.9%)」との回答が得られ、半数以上が「選挙活動におけるネット利用の解禁を望んでいる」結果となりました。また、年代別にみると、選挙活動におけるネット利用の解禁を「最も望んでいる」のは20代で、『取り入れて欲しい』割合は、62.5%にのぼっています。
なお、「ネット解禁」に関していえば、「取り入れて欲しいと思わない」消極的な意見は、すべての世代を通して、1割前後にとどまっています。そういった調査結果からも、インターネットを活用して、情報収集を行い、政治家のいろいろな「姿」を確認したい有権者も増えている状況が見受けられるようです。

ライフネット生命保険株式会社 プレスリリース
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