追い上げるベルルスコーニ氏 世論調査
24、25日にイタリアで総選挙が行われる。最新の世論調査によると、中道右派のベルルスコーニ前首相が追い上げてきているようだ。今のところ、中道左派連合を率いるベルサニ氏が、かろうじて2.5~4.5ポイントの差でトップ。
モンティ暫定首相が率いる中道穏健派は、4位と低迷している。だが、上下両院とも、中道左派連合がモンティ暫定首相の中道穏健派と連携し、過半数議席を確保する可能性が高いとみられている。
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by Alessio85ベルルスコーニ氏復帰の脅威
欧州内の専門家や政治家は、ベルルスコーニ前首相が再び権力の座につく可能性があることに、脅威を抱いている。ドイツメディアが21日、報じた。
欧州議会議長のマーティン・シュルツ氏は、
「ベルルスコーニは、無責任な政治と個人的なとっぴな行動により、イタリアを崩壊に追い込んだ。」
と、露骨な言葉でイタリア国民に警告を与えた。また、
「イタリア国民は、自分たちの国のために正しい選択をするはずだと信じている。」
と独ビルト紙に語った。
ベルルスコーニ氏は、「自身が勝利すれば、厳しい緊縮財政政策を終わらせる」と発言しており、ギド・ヴェスターヴェレ独外相も、ベルルスコーニ氏の復帰の可能性に警告した。
ドイツでの世論調査
ドイツにおいても世論調査が行われた。シュテルン誌が「もし、あなたがイタリア総選挙に投票できるとしたら誰に投票しますか」という質問に、「ベルルスコーニ氏に投票する」はわずか7%。「ベルルスコーニ氏に投票しない」は86%だった。
フォークス誌(Focus Online)
http://www.focus.de/politik/シュテルン誌(Stern Online)
http://www.stern.de/politik/フランクフルター・ルントシャウ(Frankfurter Rundschau)
http://www.fr-online.de/politik/