欧米諸国から新たな提案
カザフスタンのアルマトイで26・27日、イランの核問題をめぐり、国連安全保障理事会常任理事国の5か国(アメリカ、イギリス、ロシア、フランス、中国)にドイツを加えた6か国とイランとの協議が開催された。
イランの国営テレビによると、トルコのイスタンブールで来月17・18日、専門家による会議を開き、4月5・6日にカザフスタンで再び協議を継続することで同意。
今回の協議で欧米側は、イランが核開発を制限すれば、経済制裁の一部緩和を含めた新たな提案を示した。シュピーゲル誌オンライン版が26日、報じた。
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イランのジャリリ事務局長/by Parmida76核兵器工場を放棄したカザフスタンを手本に
イランは、欧米諸国から核兵器開発に取り組んでいると非難されている。イランは、国際的経済制裁にもかかわらず、ウラン濃縮を継続。
これまでにも、イスタンブール、バグダッド、モスクワで核協議が開催されてきたが、何の進展もみられていない。今回、カザフスタンが会議の場所に選ばれたのには、意味がある。カザフスタンは、ソ連邦崩壊後、核兵器工場を放棄した。
欧米諸国は、「ある決定」においてカザフスタンが手本となることを期待しているようだ。
交渉が失敗した場合、イスラエルはイランの施設に対する軍事攻撃を検討していることが報じられている。
協議に参加した欧州連合外務・安全保障政策上級代表(EU外相)のキャサリン・アシュトン氏は、
「イランの核問題は、外交的手段を通して解決されるべきだ」
と語った。
シュピーゲル誌(Spiegel Online)
http://www.spiegel.de/politik/