国葬は8日
南米ベネズエラのウゴ・チャベス大統領(58)が5日、死去した。マドゥロ副大統領が明らかにした。
国民は1週間、喪に服する。チャベス大統領の遺体は、6日から3日間、首都カラカスの陸軍士官学校に安置され、8日、国葬が行われる。ハウア外相によると、葬儀式典には南米から数多くの大統領や首相など政府首脳らが出席するという。
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by elsanto_wa大統領選はマドゥロ副大統領とカプリレス氏の争いに
チャベス大統領は1999年に大統領に就任、在任期間は14年におよんだ。アメリカと距離を置く中南米諸国やイラン、ロシアなどと積極的に友好関係を結び、反米路線を貫いていた。
昨年10月の大統領選挙で野党の統一候補だったカプリレス氏を破って4選を果たしたばかりだが、死去を受けて30日以内に大統領選挙が実施される。それまでは、マドゥロ副大統領が暫定的に大統領を務める。チャベス氏は12月にマドゥロ副大統領を後継者に指名していた。
選挙はマドゥロ副大統領と中道派野党の指導者のエンリケ・カプリレス氏の争いとなる見通し。最近の世論調査では、マドゥロ氏が大きくリードしている。マドゥロ氏は元バス運転手で労働組合幹部も務めたことがある。
南米の指導者のがんは偶然か?
米国のオバマ大統領は、「米国はベネズエラとの新たな関係に入ることに関心がある」と語った。国連事務総長の潘基文(パン・ギムン)氏は、ベネズエラ国民に哀悼の意を表した。
ブラジルのジルマ・ルセフ大統領は、自身もがんを克服しており「ラテンアメリカの偉大な人物が亡くなった」と述べた。ロシアのヴィタリー・チュルキン国連大使は、チャベス大統領の死去を受けて「これは悲劇だ。彼は偉大な政治家であった」と語った。
偶然にも南米の指導者の多くが、がんを発症している。アルゼンチンのクリスティーナ・フェルナンデス=デ・キルチネル大統領は2012年、甲状腺がんの手術を受けた。2012年に罷免されたパラグアイのフェルナンド・ルーゴ大統領やブラジルのジルマ・ルセフ大統領はがんを克服。ブラジルのルイス・ルーラ前大統領は喉頭がんの治療中だという。

南ドイツ新聞(Süddeutsche Zeitung)
http://www.sueddeutsche.de/politik/ネット選挙ドットコム【ベネズエラ大統領選】チャベス大統領の勝利。2019年まで社会主義路線のまま
http://www.net--election.com/