11日にムスカット党首が首相に就任
地中海に浮かぶ島国マルタで9日、議会選(議席数65)が行われ、野党の労働党が得票率55%で勝利した。15年ぶりに労働党政権が発足される。
公共放送のTVMによると、与党の国民党は43%の得票率だった。投票率は93%。シュテルン誌オンライン版が11日、報じた。
労働党のジョゼフ・ムスカット党首が11日、新しい首相に就任する。1964年の英連邦からの独立以来、39歳という最も若い首相の誕生である。
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Portrait of Joseph Muscat/by blurredfotoゴンジ首相が敗北宣言
マルタ議会では昨年12月、2013年度予算案が与党議員の造反により否決され、ゴンジ首相は今年1月に議会を解散すると宣言。総選挙が数か月、前倒しで実施された。
マルタは、南欧における財政危機のなかで、安定した経済を保っている。だが、今回の選挙結果をみると、有権者は良好な経済状況にもかかわらず、政府に不満を持っていたことが分かる。
国民党のローレンス・ゴンジ首相は
「われわれが政権を離れることを求めた国民の決定を受け入れる。私は敗北の全責任を負う。」
と敗北宣言した。
前回2008年の総選挙では、労働党はわずか1500票未満の差で勝利を逃していた。
ムスカット氏は、1974年1月生まれ。2008年6月から労働党の党首を務める。それ以前は、4年間欧州議会議員だった。

シュテルン誌(Stern Online)
http://www.stern.de/politik/