発言不許可の決定を受けて
南米ベネズエラで、議会中継をしていた国営放送の画面が突然真っ黒になった。大統領選の結果をめぐる与野党の対立が激化し、流血者が多数出る乱闘騒ぎとなったのだ。
ベネズエラ国営放送は、国民議会中継をすぐに終了し、他のプログラムに切り替えたのだった。負傷した野党側議員7人のうち、数人は重傷だという。
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by andresAZP (a.andres)ベネズエラでは、チャベス前大統領の死去に伴う大統領選が先月14日に行われ、後継者に指名されていた与党のマドゥロ氏が勝利した。だが、1.5%ポイントの僅差で敗れた野党の統一候補カプリレス氏は、不正があったとして選挙結果を認めず、集計のやり直しを求めていた。
これに対し、4月30日に開かれた国民議会において、ディオスダド・カベジョ議会議長が、「マドゥロ氏を大統領と認めない限り、議会での発言を許可しない」との決定を下し、乱闘騒ぎに発展した。さらに、カベジョ議長は、同様の理由から、野党議員の給与カットも決議した。
鍋たたきデモが他国に波及
南米の他の左派政権は、ベネズエラの新政権に対し、苦々しく思っているはずだ。ベネズエラで行われた鍋をたたいて抗議する鍋たたきデモは、アルゼンチンにも波及した。
南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで先月18日、野党政治家も加わり、クリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネル大統領の経済政策やメディア改革に抗議する大規模デモが行われた。主催者によると参加者は100万人規模に上ったという。
ヴェルト紙(Welt Online)
http://www.welt.de/article115785774/ネット選挙ドットコム 【ベネズエラ大統領選】米ホワイトハウス、再集計を要求
http://www.net--election.com/news_aOP02HLlVi.html