375選挙区のうち127選挙区で投票中止
反政府デモが続くタイで2日、総選挙が行われた。首都バンコクでは、反インラック首相派が数百人集まり、抗議運動を繰り広げた。また、反政府デモ隊の妨害活動で、投票中止に追い込まれる投票所が続出。
選挙委員会によると、反政府デモ隊の投票妨害により、タイ全土の375選挙区のうち127選挙区で投票が妨害されたり中断されたりしたという。バンコクだけでも6673投票所中488投票所が閉鎖された。
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by pittaya首都バンコクの投票率26%
選挙委員会の報告によると、2011年の投票率約75%と比べ明らかに投票率は減少。インラック政権支持者が多い北部と北東部においては、54~56%で、バンコクでは約26%だったという。ツァイト誌オンライン版が3日、報じた。
選挙前、反政府派は政治改革を求め、選挙延期を要求しており、最大野党の民主党も同調してボイコット。南部8県の計28選挙区で立候補者がゼロという異常事態となっていた。選挙前の暴動により、過去数カ月で少なくとも10人が死亡している。
インラック首相は、選挙の混乱にもかかわらず、「イデオロギーの溝を克服できること」への期待を表明。野党側は、選挙の取り消しと、人民評議会の設立を要求している。
ツァイト誌:Thailands Opposition fordert Annullierung der Wahl
http://www.zeit.de/politik/ausland/2014-02/