南京市で開催
中国と台湾が1949年の分断後、初の当局トップの公式会談が11日、江蘇省南京市で行われた。
台湾からは、対中政策を主管する大陸委員会の王郁※(=王へんに奇)(ワンユイチー)主任委員が初訪中し、中国の対台湾政策を主管する国務院(政府)台湾事務弁公室の張志軍(チャンチーチュン)主任と公式に会談した。
中国と台湾は、互いの主権を認めておらず、これまでは双方の民間機関や、政党間の交流で対話を積み重ねてきた。2008年に台湾で馬英九政権が発足して以来、約20件の協定を締結し、経済関係を拡大させてきた。
昨年10月にインドネシアのバリで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせ、習主席が台湾の蕭万長前副総統と会談。張、王両氏も同席して初めて対面し、今回の公式会談開催にこぎ着けた。
歴史的な一歩
張氏は会談冒頭、「両岸関係の正常化に向けて、希望が見えた」と語り、王氏は、「会談が実現したことは、中台関係の新たな章が開かれたことを意味する」と述べた。
王氏ら代表団20人は、4日間中国に滞在する。12日に孫文の霊廟を参拝し、その後、上海に向かうという。
中国のメディアは、この会談を「歴史的な一歩」や「画期的な出来事」と報じた。しかし、共通の利益がある経済分野とは異なり、政治分野においては、両国間には譲れない大きな認識の隔たりがある。
N24:Annäherung zwischen China und Taiwan
http://www.n24.de/Nachrichten/Politik/4263210/