MH17便撃墜を巡りウクライナとロシアが対立
7月17日にオランダ・スキポール空港からマレーシア・クアラルンプール国際空港に向かっていたマレーシア航空17便(MH17)がウクライナ東部上空で撃墜された。搭乗していた乗客283人と乗員15人は全員死亡。
ウクライナはロシアの支援を受けている親ロシア派の武装勢力の犯行だと主張。一方で、ロシアはウクライナ空軍の犯行だと批判している。また、この撃墜事件を巡り、欧米・ロシア間の緊張下にある関係がさらに悪化。
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by theglobalpanoramaロシア政府が改ざん!?
そんななか、ロシア語版Wikipediaの「マレーシア航空17便」に関する記述が書きかえられたことが明らかとなった。独フォークス誌オンライン版など欧州メディアが21日、報じた。
もともと、「MH17は、親ロシア派勢力『ドネツク人民共和国』のテロリストにより、ブークミサイルによって撃墜された」と記述されていた。それが「航空機はウクライナ軍によって撃墜された。英テレグラフ紙が7月18日、報じた。」と改ざん。
編集は、ロシア政府のTwitterアカウント「@RuGovEdits」を経由して、Wikipedia Botで自動的に行われたようだ。ただ、その後の編集で記述自体が削除されている。
これまでにも同様の改ざんが検出されている。ノルウェーのプログラマー、ヤリ・バッケン氏によると、ロシア語版Wikipediaでは過去10年間で約7000件もの記事がロシア当局により改ざんされたという。
フォークス誌:Russland schreibt Wikipedia-Eintrag zu MH17 um
http://www.focus.de/4004861.htmlWikipedia日本語版:マレーシア航空17便
http://ja.wikipedia.org/wiki/