奈良市議会議長選をめぐる収賄事件の公開質問書に半数の議員が回答せず
今年6月に行われた奈良市議会議長選で、山本清前議長が天野秀治市議(無所属)に白票の投票を依頼し、見返りとして現金の供与を持ちかけた事件で山本前議長が大阪地検に告発されたのは記憶に新しい。
この不祥事を受けて、「開かれた奈良市をめざす市民の会」(代表:井上雅由氏)は9月7日、山本前議長と市議38名に対して公開質問書を提出した。その結果、半数近い17名の議員からの回答がなかったことが公表された。
公開質問書の内容は、「議長選の投票者の氏名」、「議長選の際の投票の依頼と見返りの有無」、「投票依頼の具体的な内容」の他、「買収工作が単独行動であったのか組織的な意思が関与していてのかについての意見」、「不正行為の真相を市民に明らかにするための具体策」などの6項目。
政翔会の議員ら沈黙を守る
回答者の内、金品の授与を持ちかけられたと回答したしのは当事者の天野議員の他は酒井議員のみで、いずれも無所属。
回答のなかった議員は、山本清前議長ら政翔会7名、民主奈良市議会2名、政友会4名、無所属4名。
「開かれた奈良市をめざす市民の会」は、今回の回答を公開するにあたって、
今後は、捜査のみに任せるのではなく、議会自身がしっかりと説明責任を果たすこと、更には議会自身の自浄作用に期待しております。(「奈良市市議会議員からの質問書への回答集」より)
と述べている。
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