メデイァキャストの放送技術生かし、ホームページと連動
株式会社チューリップテレビと株式会社メディアキャストは、 富山県内を放送エリアとするチューリップテレビの地上デジタル放送のデータ放送で、
富山県の行政情報を知らせるトライアル放送を開始すると発表した。トライアル期間は10月1日から年内までの予定。
このトライアル放送は、富山県庁のホームページで公開されている催し物に関する行政情報を、メディアキャストが開発した統合型データ放送システム「DataCaster M3」を介して、チューリップテレビのデータ放送で配信するというもの。視聴者は、チャンネルをチューリップテレビ(6ch)にあわせ、リモコンのデータ放送ボタンを押して、富山県庁の行政情報を自由に見ることができる。
インターネットがなくても、富山県の行政情報がテレビでわかる
地上アナログ放送の終了による地上デジタル放送への移行を機に、地デジ放送の新機能であるデータ放送を活用して、インターネット回線なしでも行政情報にアクセスできるようにした。パソコン操作に不慣れな高齢者でも簡単に行政情報をはじめ、地域の天気予報やニュースなどのデータ放送コンテンツを利用できるようにするための取り組みだ。
今回のようなデータ放送を活用した行政情報の配信は、公共放送や独立U局を除く、小規模民間放送局においては初めての試みとして注目される。チューリップテレビでは、
今回の行政情報の配信を皮切りに、今後データ放送を中心としたクロスメディア展開など様々な取り組みを行っていく
予定だということだ。
メディアキャスト社の「DataCaster M3」導入により、系列キー局の情報をそのまま配信するだけの無個性な地方局のあり方から脱却し、ローカル色を生かした個性的なデータ放送の実現が可能になった。
チューリップテレビ