原発再稼動に向け全国初のストレステスト評価結果報告
関西電力株式会社は、10月28日、大飯発電所3号機の評価結果がまとまったため、同日、原子力安全・保安院に報告書を提出するとともに、安全協定に基づき、福井県およびおおい町に報告書を提出したことを発表した。
福島第一原子力発電所事故を踏まえ、7月22日、原子力安全・保安院から電力事業者へ安全性に関する総合評価(ストレステスト)に関する指示が出されており、関西電力の大飯発電所3号機の評価結果報告は全国初となる。
*画像はニュースリリース添付資料より
関電:「緊急安全対策等によりさらに安全裕度が向上」
関西電力は、評価の結果、
設計上の想定を超える事象(地震・津波等)に対する安全裕度を十分に有しており、また東京電力福島第一原子力発電所の事故を踏まえて、これまでに実施した緊急安全対策等によって、さらに安全裕度が向上していることを確認しました。
としており、例えば、津波評価では、設計時の2.85mが緊急安全対策後は11.4mと約4倍に向上したとする。
今後は、保安院が専門家を集めた委員会を開き、ストレステストが適正に行われているか等について評価を行い、原子力安全委員会の審議を経て、さらに地元自治体の同意も得たうえで、最終的に首相と関係閣僚による政治的な判断が下されることとなる。
こうした議論の中で、再稼働の是非を判断する基準がどのように明らかになっていくのか興味深い。
関西電力 ニュースリリース