規制緩和
オバマ大統領は就任以来ネットを活用して政治活動を行っているのは周知の事であろう。FCC(米連邦通信委員会)はブッシュ時代の規制緩和路線を継承し一層開かれたネットに向けた方針へと変化している。FCCの新委員長ジュリアス・ジェナカウスキー氏は2009年9月、インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)が特定の
オンラインサービスを妨害したり、遮断するのを規制する提案をしたそうだ。
これにより、無料のインターネット電話やファイル共有ソフトなどによる特定のデータの流れを妨害できなくなる。開かれたネット環境を推進していくこの提案は、「ネットの中立性」推進派から大いに歓迎されているそうだ。
ネット環境の変化
日本同様アメリカでも高速接続の利用者や携帯電話からのアクセスは現在増え続け、情報の取捨選択は有権者が判断できるようになってきている。ただし、既存のマスメディアの利権(情報の一方向配信事業)からすると好ましくなく、ユーザーが自由に選べないような仕掛けを彼らがつくろうとする可能性が残っていた。
今回の取り組みによりより一層双方向性の政治が行われていく布石を作ったといってもよいのではないだろうか。
FCC