中国当局の意向に沿った〝ネット評論員〟が急増中

共同通信によると、中国当局はネットの世論を操作しようと、〝ネット評論員〟と呼ばれる、政府の意向に沿った声をネット上に広める役目を担ったネット利用者を急増させているという。

中国のネットの世論といえば、厳しい報道統制の中、政府の意向に反した庶民の本音が強いというイメージがあった。

しかし、この流れを食い止めようと中国各地の自治体が評論員の募集や教育を始めたという。中国人の作家によればその数は１０万人を下らないとの見方もあるとか。

その多くが〝兼業〟だが、何か起これば当局の指示によって政府の意向に沿った意見をブログなどに書き込んでいく。

その報酬は１回あたり、日本円で約６円の５毛で「５毛党」とも呼ばれている。ただ、最近は評論員の数が増えているため、報酬の相場は下がっているそうだ。

ネット利用者が急速に拡大する中国。その利用者は４億人に迫ろうとしている。

ネット大国で進む〝やらせ〟ともいえる世論の誘導が、世界を混乱を招かないのか懸念を抱かざるを得ない。