始まり -Lori Steelの転機-
2003年、Lori Steeleはアーノルド・シュワルツェネッガーがリコール選挙でカリフォルニア州知事になったのを見た。この特別選挙の熱狂は彼女に大きな衝撃を与えた。
「あのリコール選挙で、誰が自分たちのリーダーであるか、またそのリーダーが適正かということを如何に多くの人々が真剣に考えたかを私は強く実感した。」
「同時に、真剣な有権者達を落胆させた2000年の大統領選を思い起こさずにはいられなかった」と彼女はかの悪名高いハンギングチャドに言及した。これをきっかけに彼女は技術が向上すれば透明で正確な選挙が可能になると考え始めたそうだ。
※ハンギングチャドとは2000年の大統領選で、フロリダ州のパンチ式投票機で、穿孔くず(チャド)が投票用紙から完全に除去されず、選別機で正しく認識されなかった問題のことである。
アイデア -目標に向かって-
Steeleは当時、サンディエゴのSolomon Smith Barneyで資産管理アドバイザーとして働いていたのだが、彼女が紙投票や郵便投票における不確実性を撲滅しようという目標を持ったのはこの時期である。
2006年には彼女は資金を調達してEveryone Countsという1996年設立のオーストラリアの小さな電子投票サービスの会社を買収した。
「Everyone Countsはそれまでに私が見た中で最も安全で透明性のある選挙ソフトウェアを持っていた。」と彼女は話す。
彼女は仕事を辞めてその会社をサンディエゴで再度立ち上げた。彼女は同社の新CEOとして行動計画を立てた。安全な電子投票プログラムを構築し、投票用紙をオンラインと電話で回収することだ。
その技術があれば障害を持った有権者でも投票ができ、国際的な選挙マーケットへの参入が可能になる。同時に未熟な民主主義国でも投票を拡大することができるに違いない。<続く>

E-voting to kill hanging chads
http://money.cnn.com/2010/03/18/smallbusiness/everyone_counts/